ルーズリーフ

ひとりごとを書いています

親切な人が教えてくれた

少し前の日記です

今日はおじさんとenskを観ました。
なんで今日にしたんだろうと思うけどずっと持ち越していたからよかった
おじさんと言っても多分彼らと同じ歳くらいなのではないかなあ

高校の地下でわるい大人というのに私は初めて会った
地下で使える電圧を上げちゃおうぜとかプロジェクターを吊るしたいからドリルで天井に穴を開けちゃおうぜとかそういう人だった
「誰も困らないし誰も気付いちゃいないよ」

おじさんはガハハと笑い飛ばす人だったけど細かさに気付く人で、一緒にいるといつもモヤモヤが軽くなった

それから器用な人できっとなんでも出来ちゃうんだけど、会社に入って成功することとかを選ばなかった

人と生きるスピードが違うというのをおじさんに指摘されて初めて自覚した。(間違えちゃうかもというのは常に思っていたけど、それまで図々しくも遅いとは思ってなかった)

私はおじさんにわさおというアダ名を付けられた
素朴な顔をしてどんくさいからなのだという。いつも「わさ、わさ」と呼んでくる。初めは「ごめん泣かない?」とよく言われたけど私は泣かなかったし怒りもしなかったし結構気に入っていた
こんな風だからからかわれたり名前を文字って例えばキモ川とか呼ばれたりすることは小さい頃よくあったけど、からかわれて嬉しくなるのは初めてのことだった

7日間戦争にいったとき、世界がひっくり返ったと同時におじさんのことを思い出していたのだった


今日、鶏よしのカウンターで苦手だと伝えた白子を頼んで(一応同意の上で)食べさせられ、やっぱりだめだと思っていたらその顔が見たかった!と笑い転げていておじさんの背中を叩いた。それからやっぱり笑っちゃった

あなたに合わせますよ、でもボーカルの彼がまだ出てくるんでしょう?、いいもん見せてもらいましたよ
などとそれまで驚く程に紳士的だったものだから安心した


「良いと思ったら物販でCDを買って下さい」、
これが言えるのがすごくいいと言っていた。豚様についてなんか色々拾っていてうれしかった
「ああやって言うけどつまりはそうでもないってことだろ」とか言って子供の目もしていた

あとはパンクな所がいい!と言っていて、ドラムが上手いというのとベースやギターの上手い下手が「いい意味で」分からなかったって
色々をさして、振り切るっていいよなあって言ってた
ラッパ、本物でもなくかけ離れた色のプラスチックでもないあのおもちゃなのがいいよね!というので当時はキューピッドのような衣装であれをやっていたと伝えるとしばらくツボに入っていた

感想をもらしてはなんか色々考えちゃうなって言っていて、私が色々考えちゃうときはだいたい良かったときだからすごくすごくうれしかった
少し黙っては…また考えちゃうな!って困ったように笑っていて私はにやにやしながら手羽先を食べた

わたしはひたすらに分かるなあとしか思えなくてそういう自発的な感想とかを持ってきちんと向き合いたいよなあと思った。私は救われていますだけじゃ柵の中でぼーっと生きてる家畜なんだよねえ
おじさんがそんなつまらない私を定期的に誘ってくれるのでうれしいなあと思う

一緒にやっていかないかきかれたときに不器用な私が不安定な世界に飛び込むのはこわいと言ってしまったことがある
言った瞬間私は真剣にやっている人に本当に失礼なことを言ったと思った。怒られるだとかつまらない人間だと見放されてしまうとか思った
でも「ああ、そっちが正しいんだろうなあ」と困った顔で笑ったのを覚えている

何かの流れから、本気で信じて真面目にやってるようにはみえなかったから呪縛をどうしたら解けるか考えてたと言われた

わさこっちおいでと今日も言っていた。社会科見学はもう済んだよだって
私はなんかにこーってしておいた
それしか出来なかった

おじさんは「楽しくやっていたのにみんな戻っていっちゃうんだよなあ」と困ったように言っていた